【“治る”と“戻る”】

どうも。
Physical Salon Eirのハマケン先生です。


あなたは「 治る」という言葉をどのように捉えていますか?


「今後、二度と同じようなことが起こりませんか?」
と聞かれることがあります。


症状の再発の有無ということであれば、
結論として、答えは「No」です。

いや、正確に言うとわかりません。



生きていれば必ず、
仕事をしたり、家事をしたり、趣味をしたり、好きなことをしたり、
必ず身体を使います!!

身体にストレス(疲労)を与え続けます。

カラダへのストレスは歪みを引き起こします。
「ストレス=歪み」と言っても過言ではないでしょう。


ある研究においても、腰痛や肩こりを
人生で一度は経験する割合は50〜80%
そして、再発する可能性においては最大の素因が
腰痛や肩痛の既往と言われています。

つまり、腰痛や肩こりは誰もが一度は経験するもので、
また、繰り返しやすいことが普通だと言われています。


そもそも
「治る」という言葉をどのように捉えていますか?
「治る」=「無かったことにする」と捉えていませんか?


骨折などの外傷や手術をすれば
骨癒合したり、縫合して傷口が塞がりかさぶたができます。
見かけ上は治癒はします。
ただし、その事象が無かったことにはなりませんよね。

よく、古傷が痛む、疼くなんて言ったりしますよね。
治ってはいますが、なかったことにはならないんです。

私も骨折や縫合するほどの怪我をしたことがあります。
傷そのものは治っていますし、運動なども問題なくでき、支障はありません。

しかし、寒いに日に長く同じ姿勢で座ったりしていると違和感を感じます。
これは、骨折という出来事自体がなくなった訳ではなく、

その出来事を踏まえた上での“今”の自分の身体になっているからです。


話は戻りますが、
生きているだけで身体には何かしらのストレス、負担がかかります。


映画館で2時間も座っていたらお尻がムズムズしませんか?
座っているだけかと思うかもしれませんが
座っているだけでもストレスはかかります。


「今後、二度と同じようなことが起こりませんか?」

これは、

どれだけ自身の身体に興味が持ち続けられるか?

がとっても重要です。


僕たちセラピストも、骨折等の事象そのものをなくせるような魔法は持っていません。

しかし、日々のストレスにより崩れた状態を
整え、元に戻すことは簡単にできます。
この「戻す」という考え方がとっても重要です。


例えば、カラダをゴムやスライムのような柔らかいものだと思ってください。
実際、人のカラダは70%が水分です。

イメージとしては水風船です‼︎
皮膚や筋肉、筋膜などのゴムの中に
スライムのような自由自在に形を変えるゲル状のものが入っているイメージです‼︎

ゴムゴムの実を食べたゴム人間ルフィは
限界まで伸びたカラダが、当たり前ですが元に戻ります。
伸びっぱなしでも縮こまりっぱなしでもなく、
伸びたものが元に戻ります!

また、スライムなんかは形状記憶するので、
しっかりとした容器の中や風船の中に入っていればいいですが
容器の形が崩れたり、割れたりすると
中のスライムも形を変えたり、容器から飛び出してきて崩れた状態になりますよね。

スライムからバブルスライムになる感じです!(※ドラクエは私もあまり詳しくないですが・・・)
↓↓




「治る」=「無かったことにする」
ではなく、
「治る」=「戻す」
なんです。


どれだけ、日々のストレスに対して「戻す」という作業ができているかです。

例えば、ゴムは引っ張れば元に戻りますが、
日に長く当たって、ストレスをかけ続けると、
伸長性が損なわれて伸び切ることができずに
ブチッと切れますよね。


戻す事ができていないと
疲労が蓄積され、いずれはまた痛みとなり症状として表面化してきます。


《人は使った通りの身体になります。》


日々、
身体をどう使い、
また、どれだけ自身の身体に関心を持って
戻すことができるのか。


僕はセラピストであり、時間を戻せるような魔法使いではありませんが、

「戻す」きっかけとして、
そのお手伝いとして、
セラピストの存在を最大限に有効に活用していただければ嬉しく思います。